「できる人」と呼ばれることに、疲れてしまったとき

「できる人だから、お願いしてもいい?」
そう声をかけられることが増えた一方で、
なぜか、少しずつ疲れていませんか。

評価されているはずなのに、
頼られているはずなのに、
心のどこかで、
「もう頑張れないかもしれない」
そんな感覚が残っている。

この疲れは、怠けでも、甘えでもありません。
「できる人」と呼ばれる立場を、
無意識のうちに引き受け続けてきた結果として、
多くの中堅職員が経験するものです。


「できる人」という言葉が、役割になったとき

最初は、ただの評価だったはずです。

仕事が丁寧
判断が早い
安心して任せられる

そうした積み重ねの中で、
いつの間にか、
「できる人」という言葉が、
そのまま役割のように使われ始めます。

・忙しいときに声がかかる
・困ったときに呼ばれる
・誰も決められない場面で任される

そこに明確な線引きはありません。
けれど少しずつ、
「断りにくさ」だけが残っていきます。


期待に応え続けるうちに、余白がなくなる

「できる人」と呼ばれる立場には、
分かりやすいゴールがありません。

もっとできる
もっと任せられる
もっと頼られる

評価が上がるほど、
役割は自然に増えていきます。

その一方で、

・休む理由が見つからない
・弱音を吐く場所がない
・自分の限界が分からなくなる

そんな状態に近づいていきます。

疲れているのに、
「まだやれるはず」と思ってしまうのも、
この立場の特徴です。


疲れたのは、能力を使い切ったからではない

ここで一つ、大切なことがあります。

「できる人」と呼ばれて疲れたのは、
能力が足りなくなったからでも、
衰えたからでもありません。

むしろ逆で、

  • 周囲の期待を正確に感じ取れる
  • 場の空気を読める
  • 自分の役割を理解している

その力を、
ずっと使い続けてきた結果です。

これは消耗ではなく、
役割を引き受けすぎたことによる疲労です。


「できる人」でい続けなくていい時期に入っただけ

この段階で多くの人が、
「このままでいいのか」と考え始めます。

もっと頑張るべきか
少し力を抜くべきか
別の立場を考えるべきか

けれど、
今すぐ答えを出す必要はありません。

まず必要なのは、

自分は、
どんな期待を、
どこまで引き受けてきたのか

それを、静かに振り返ることです。


まとめ|疲れたのは、立場が固定されてきたから

「できる人」と呼ばれることに疲れてしまったのは、
あなたが弱くなったからではありません。

評価が役割に変わり、
役割が固定され始めたことに、
心がついていかなくなっただけです。

無理に手放さなくていい。
無理に背負い続けなくていい。

今はただ、
その疲れに言葉を与える時期なのだと思ってもらえたら十分です。

中堅と呼ばれるようになってからの違和感や立場の揺れを、まとめて整理したページはこちら
👉介護福祉士5年以上、中堅と呼ばれるようになってから考える「自分の立場」|役割を言語化する時期

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