はじめに|同じ研修を受けたのに、なぜ差が出るのか
同じ研修を受けているはずなのに、
現場に戻ったあとで 何かが変わる人 と、
「いい話だった」で終わる人がいます。
知識量の差でも、やる気の差でもありません。
実はこの違いは、研修の内容ではなく
研修を受け取る「位置」 の違いから生まれています。
これは、介護福祉士を取得し、
現場経験を積んできた人ほど直面するテーマです。
「分かった気になる研修」は、なぜ起きるのか
研修中にうなずきながらメモを取り、
「なるほど」と思う。
でも、現場に戻ると以前と何も変わらない。
これは珍しいことではありません。
なぜなら、研修で語られる内容の多くは
すでに現場で“見たことがある話” だからです。
- 聞いたことがある
- なんとなく分かる
- 言われてみればそうだと思う
この状態は「理解」ではなく、
既存の経験に当てはめただけ ということも多いのです。
現場が変わる人は、研修を「答え探し」に使わない
一方で、研修後に
「現場の見え方が少し変わった」と感じる人もいます。
この人たちがやっているのは、
研修を 正解をもらう場 として使うことではありません。
代わりに、こんな問いを自分に向けています。
- あの場面で、なぜ自分は迷ったのか
- うまくいかなかった理由は何だったのか
- 今日の話は、どの経験とつながるのか
研修を
「答えを覚える時間」ではなく、
自分の経験を振り返る材料 として使っているのです。
違いは「知識」ではなく「問いの向き」
ここで起きている違いは、
知識量や理解力ではありません。
違うのは、問いの向きです。
- 分かった気になる人
→「正解は何か?」を探す - 現場が変わる人
→「自分はどう考えていたか?」を振り返る
研修が効き始めるのは、
問いが「外」から「内」に向いたとき です。
研修が“効く段階”に入ったサイン
もしあなたが、研修を受けていて次のように感じるなら、
それは学びの段階が一つ進んだサインかもしれません。
- 研修中に、自分の失敗や迷いを思い出す
- 「あの判断、別の見方があったかも」と感じる
- すぐに答えを出さず、一度立ち止まれるようになった
これは「まだ足りない」のではなく、
経験が学びに変わり始めている状態 です。
学びが深まる人が、研修後にやっていること
現場が変わる人は、
研修後すぐに何かを完璧に実践しようとしません。
代わりにやっているのは、とても静かなことです。
- 研修で引っかかった一言を覚えておく
- 次に似た場面が来たとき、少し考えてみる
- 「前と同じ判断をしている自分」に気づく
この積み重ねが、
判断の質を少しずつ変えていきます。
研修が「意味を持ち始める瞬間」
研修が本当に意味を持ち始めるのは、
「役に立ったかどうか」を考えなくなったときです。
代わりに、
- 自分は、何を大切にして判断していたのか
- なぜ、この場面で迷ったのか
こうした問いが残るようになると、
研修は 現場とつながる学び になります。
次の段階へ進んでいるあなたへ
ここまで読んで
「これ、最近の自分かもしれない」と感じたなら、
あなたはすでに 学び直しの次の段階 にいます。
研修は、もう“知識を足す場”ではありません。
経験を深めるための 材料 になり始めています。
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研修で感じた「違和感」や「腑に落ちた感覚」は、
現場経験と結びついたときに、さらに深まります。
👉経験年数では伸びない人が、途中で立ち止まってやっていること
まとめ
研修で差が出る理由は、
能力でも努力でもありません。
経験をどう問い直すか。
その視点を持ち始めたとき、
研修は初めて「現場を変える学び」になります。
ここまで読んで、
少し考えが整理されたり、
自分の今の立ち位置を見直したくなったら、
一度このページに戻ってみてください。
👉介護福祉士取得後5年前後|現場経験を「学び」に変えていく人のためのページ
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👉介護への学び直しノート
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