経験は確実に積んできた。
できることも増えたし、任される場面も増えている。
それなのに、
自信が安定しない。
調子のいい日と悪い日の差が大きい。
「できているはずなのに、不安が残る」――
そんな感覚を抱えていませんか。
この状態は、経験不足でも、心が弱いからでもありません。
多くの場合、「経験の増え方」と「自信の育ち方」が噛み合わなくなったことで起きています。
経験を積めば、自信は自然に安定すると思っていた
現場に慣れ、判断できることが増えれば、
自信も自然とついてくる。
多くの人が、そう思ってこの仕事を続けてきました。
実際、最初の数年は、
・できることが増える
・失敗が減る
・評価も分かりやすい
という流れがあり、
経験と自信は、ある程度並行して伸びていきます。
けれど、ある段階を越えると、
この関係が少しずつ崩れていきます。
経験が増えるほど「正解が揺らぎ始める」
中堅と呼ばれるようになる頃から、
仕事の性質が変わります。
単純な正解・不正解ではなく、
・状況によって判断が変わる
・人によって正解が異なる
・結果がすぐに見えない
そんな場面が増えていきます。
このとき起きているのは、
自信が下がったのではなく、 自信を支えていた「基準」が揺らいだという変化です。
「うまくいった経験」が、そのまま支えにならなくなる
経験が浅い頃の自信は、
「できた」「うまくいった」という
分かりやすい成功体験に支えられていました。
しかし経験を積むほど、
- 同じやり方が通用しない場面が増える
- 成功の理由が一つに定まらなくなる
- 自分の判断が正しかったのか分かりにくくなる
結果として、
過去の経験が、
そのまま安心材料にならなくなります。
これは衰えではなく、
仕事の見え方が変わった証拠です。
自信が不安定なのは、責任を意識できるようになったから
中堅になると、
自分の行動が周囲に与える影響を
強く意識するようになります。
・後輩への影響
・利用者や家族への影響
・チーム全体への影響
その分、
「本当にこれでよかったのか」と
考える時間が増えます。
自信が安定しないのは、
判断の重みを感じ取れるようになったからとも言えます。
自信を「取り戻す」必要はない
この段階で多くの人が、
「もっと自信を持たなければ」と考えます。
けれど、
ここで必要なのは
自信を取り戻すことではありません。
必要なのは、
自分は、
何を基準に判断しているのか
どこまでを自分の責任として引き受けているのか
これを言葉にしていくことです。
自信を無理に安定させようとすると、
再び「正解探し」に戻ってしまいます。
まとめ|自信が安定しないのは、立場が変わったから
経験があるのに自信が安定しないのは、
あなたが未熟だからではありません。
仕事の見え方が変わり、
責任の範囲が広がり、
判断の基準が複雑になっただけです。
それは、
中堅という立場に自然に移行している証でもあります。
焦って安定させなくていい。
無理に強くならなくていい。
この揺れそのものが、
次の言葉を探している状態なのだと思ってもらえたら十分です。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
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