働き始めたのに、手応えだけがなかった
介護の現場で働き始めて、
しばらく経った頃のことです。
毎日出勤して、
言われたことをやって、
時間通りに働いている。
それなのに、
家に帰ると、
こんな気持ちだけが残っていました。
「自分、何もできていない気がする」
周りは動いているのに、自分だけ止まっている感覚
現場では、
先輩たちが当たり前のように動いています。
- 利用者さんへの声かけ
- 次の動きを考えた行動
- 周囲を見ながらの判断
それを横で見ながら、
自分は指示を待っているだけ。
「やっていないわけじゃない」
でも、
「役に立っている実感」がなかった。
その差が、
だんだん苦しくなっていきました。
「できていない」という感覚が、自己否定に変わる
最初は、
「まだ慣れていないだけ」と思っていました。
でも時間が経つにつれて、
考え方が少しずつ変わっていきます。
- 自分は覚えが悪いのかもしれない
- 向いていないのでは
- みんなの足を引っ張っている気がする
「できていない」という感覚が、
いつの間にか
「自分はダメだ」という評価に
すり替わっていました。
でも本当は、「できていない」のではなかった
後から振り返ると、
この感覚にはズレがありました。
その頃の自分は、
- 仕事の流れを必死に覚えていた
- 失敗しないように気を張っていた
- 周囲を見て、空気を読もうとしていた
ただ、
「考えることで精一杯」だった
というだけでした。
目に見える成果が少ない時期に、
人は一番「できていない」と感じやすい。
1年目は、「成果」が見えにくい場所にいる
介護の仕事は、
積み上がり方がとてもゆっくりです。
- できることが増えても、自分では気づきにくい
- 失敗しないことが、評価されにくい
- 変化が「当たり前」に埋もれていく
1年目は、
伸びていないのではなく、見えない場所で進んでいる
そんな時期なのだと思います。
「何もできていない」と感じる人ほど、考えている
不思議ですが、
「自分は何もできていない」と感じる人ほど、
現場のことをよく見ています。
- もっとできるようになりたい
- 迷惑をかけたくない
- ちゃんと役に立ちたい
そう思っているから、
自分の足りなさが目についてしまう。
それは、
無関心とは正反対の状態です。
今は、「できていないと感じている段階」でもいい
介護の仕事を始めて、
すぐに「できている」と思える人は、
多くありません。
- 手応えがなくてもいい
- 実感がなくてもいい
- まだ自信がなくてもいい
今は、
現場の中に立ち続けている
それだけで十分な時期かもしれません。
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まとめ
「何もできていない」と感じるとき、
人は一番よく考えています。
それは、
現場から逃げずに、
ちゃんと向き合っている証拠かもしれません。
今はまだ、
できていないと感じていてもいい。
その感覚の中にいること自体が、
次の段階へ進む準備なのだと思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
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